カテゴリー「【日本時代】04.書評」の24件の投稿

2012年8月13日 (月)

ジョブスにはなりたくない『スティーブ・ジョブズI、II』

スティーブ・ジョブスは、闘病生活の末2011年10月に死去した。
コンピューター時代におけるMacintoshはいうまでもなく、その後のiPod、iPhone、iPadに続くイノベーションを起こした人物。

彼にあこがれる人は少なくない。
自らスティーブ・ジョブスのようになりたいと思う人。
こんな上司の元で働きたいと思う人。

でも、そんな彼らはこの自伝を読みながらもその思いをもち続けられるだろうか。
これまでもスティーブ・ジョブスを特集する記事は数多くあった。
それらを通じて(iPhoneやiPadを持ちながら)僕は彼には懐疑的だったけれど、その思いは自伝を読み改めて色濃くなった。

スティーブ・ジョブズ I
ウォルター・アイザックソン
講談社
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2012年7月22日 (日)

外国語としての日本語、そのインストラクショナルデザイン『 もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら』

ずいぶんと昔に読んだ本を久しぶりに再読しました。

当時は「普段気にしないけど日本語って不思議なんだなぁ」と思ったものです。
僕はネイティブですから日本語をかなり上手に使います。しかし、その日本語をどれだけ真に理解しているのか?と急に手を離れていってしまったような宙ぶらりん感。以降、日本語を見る目が変わるキッカケのひとつとなりました。

再読すると、当時は強い関心のなかったインストラクショナルデザインやキャリアの視点についても多く触れられていることに気づきました(というか、前回はそちらに興味がなくて読み飛ばしていた)。

もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら (クロスカルチャーライブラリー)
荒川 洋平
スリーエーネットワーク
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2012年7月 1日 (日)

『究極の鍛錬』とコツコツ持論

最近読んだ『究極の鍛錬』が、あまりに知的好奇心ビンビンだったので、その一部を共有したくエントリーを書きました。

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2012年3月29日 (木)

定性によらず定量の説明が欲しい 『「病院」がトヨタを超える日』

「輸出産業としての医療」を提言し、それが日本医療だけでなく閉塞した日本の上向きの手段になるとまで説く。

現在日本が(あるいは世界が)抱える問題を踏み台に解決のアプローチが説かれる。
なるほど~と感心するものがある一方、「ん?ちょっと避けていないか?」と感じる場所もある。もしかして、提言に有利なところだけを拾っていないか?と。

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2012年3月23日 (金)

アッサリといえばいいのか、浅いというべきか『クロスファイア』

クロスファイア(上) (光文社文庫)
宮部 みゆき
光文社
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クロスファイア(下) (光文社文庫)
宮部 みゆき
光文社
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宮部みゆきは、昔よく読んだ作家だった。
超能力を持った主人公(だいたい子供の男の子)をよく描く作家だけれど、僕が好きなのは重厚なストーリーを持つ『火車』だ。

今回手に取ったのは前者・・・超能力主人公系(?)ストーリー。
パイロキネシス(念力放火能力)をもった女性が主人公だ。
未観だけれど映画化されていて、その映画監督が僕の好きな樋口真司(『ガメラ』など)であったこともあって前から興味をもっていた。

わくわくしながらページを開いたのだけれど・・・どうにも居心地の悪い小説だった。

「サラサラと気楽に読めた」、と思えばいいのか?
それとも「描写が浅すぎる」と思えばいいのか?
いずれにしろ、(作者が、あるいは出版社が期待するような)『超能力者の苦悩、正義のあり方』はとても軽薄にしかみえなかった。

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2011年7月 9日 (土)

楽観主義が問題を解決するわけではない。でも、悲観主義は行動を起こせない。『オプティミストはなぜ成功するか』

オプティミストはなぜ成功するか (講談社文庫)
マ-ティン・セリグマン
講談社
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先日参加した東京未来大学のセミナーでポジティブ心理学を知った。
その創始者であるM・セリグマンの著書が評判がいいということで、読んでみました。

タイトルにある「オプミティミスト(楽観主義)がなぜ成功するのか」についてはしっかりと理論立てて説明されているものでした。
といっても全編を通じて学術的に書かれているわけではありません。
研究のエピソードや、自己診断テストもあり、とても面白い読み物でもありました。

一方で、楽観主義とは、問題の原因を他責にみるようで、僕のマインドとは異なるものです。
(タイトル上あたりまえですが)「楽観主義であり続けることが成功の秘訣」というトーンが強いことに抵抗感を覚えました。
他責主義であることが、成功の秘訣?
・・・そんなバカな。

もちろん、本を丁寧に読みこめば、それは誤解であることがしっかり書かれているのでした。
しかし、「丁寧に読まなければ」、他責主義が成功をもたらすと誤解される危険な本でした。

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2011年5月24日 (火)

経験を見据えた学びの仕掛け

スッキリと「考える」技術
岩田 徹 内山 英俊
ファーストプレス
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縁あって著者の方から本を頂戴しました。
(まさか自分がこんな経験をすることになろうとは、夢にも思わなかった)

早速著者の方にはお礼と感想のメールを送りました。
このエントリーでは、その感想をベースにしながら、感想をまとめる過程で生じた様々な思いをあらためてまとめています。

書籍というメディアへのしみじみとした思い、そして人材育成への思い、の2点です。
それぞれふたつずつ分解して、4つのテーマにまとめました。

1)経験をデザインする書籍
2)内省の機会をもたらす書籍
3)人材育成の成果期待をどう説明するか
4)人材育成の評価をどう図る

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2010年9月 5日 (日)

『拝金』を読んで、悶々とした理由とは

ホリエモンこと、堀江貴文さんの小説処女作、『拝金』

ライブドア時代のあれこれがエピソードとして盛り込まれていると話題だ。

文章が簡潔なので、サラサラッと読み終えた。
でも、満足感は得られなかった。
「なんだこの本は。これを小説と呼ぶなんておこがましいな」と苛立ちさえ覚えた。

しかし、苛立ちの理由をもう一度考え直してみると、(確かに小説の体裁をなしていないのは事実だったが)理由は他のところにあるようだった。
僕が正しいと信じていた価値観を、大きく揺さぶられたから、だった。

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2010年7月14日 (水)

『人の心を動かす文章術』を読んで、実践してみた

おかしいな、うまく伝えられないな。
僕は頭が混乱してきた。

知人との食事の場で、休日にみた映画の話題になったときのことだった
映画で感じたことを説明しようとしたのだけれど、なかなか上手に伝えることができない。
いい言葉が出てこない。妙に抽象的な説明になってしまう。

知人と別れて、帰りの電車でもなお、僕はそのことが頭を離れなかった。
やがて、僕は気づいた。
僕自身何に感動していたのかを、十分にわかっていなかったのだということを。

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2010年5月 9日 (日)

エンゼルバンクをマンガ喫茶で一気読み。お気楽メモ。

エンゼルバンク ドラゴン桜外伝(1) (モーニングKC)
三田 紀房
講談社
おすすめ度の平均: 3.5
4 食わず嫌いしたら損かも。
2 それほどでも…
3 漫画として読みにくい!
4 あくまでマンガと割り切って楽しむのが良い
3 転職や紹介会社について手軽に知る

ゴールデンウィークの休日にマンガ喫茶で読もうと思っていたんだけど、予期せず仕事になったのでこのタイミング。
twitterでつぶやかれているのを見てから、気になっていたのよね。

頭空っぽにして、ただただ目に付いた言葉やフレーズをメモしてみました。

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プロフィール

  • こんにちは。

    僕はコールセンターでオペレーション部門のマネジャーだった元サラリーマンです。2013年より上海で中医学を学んでいます。
    →2019年の医師試験に奇跡的に合格、晴れて中医師に!
    →就職活動を始めるも、中国ビザ規定では「経験2年以上でないとダメ」、新卒じゃダメじゃん
    →ある外資系クリニックに事務系何でも屋として拾ってもらう(いまココ)

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