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2013年5月13日 (月)

僕のHSK6級対策のまとめ【結果追記】

2012年10月にHSK5級を受験した後、6級の準備を進めてきた。
そして2013年5月、HSK6級を受験した。
(HSK5級受験当日の様子はコチラ

正直なところ、自信は十分についていなかった。
しかしその年の7月の奨学金申請のためにHSK6級の成績証が必要なため、タイムリミットが迫っていたのだった(HSK6級210点超えで10,000元の奨学金が出る)。
ちなみに大学入学も7月申請なのだけれど、こちらは条件が「HSK4級合格」なので2011年春時点で既にクリアしている。

今回のエントリーではHSK6級のためにどのような準備をしてきたかをまとめています。

構成は以下のとおり。

■ 対策の概要
■ HSK6級の水準ってどんなもの?
■ 学習開始時点でのスキル分析
■ 学びのリズム
■ 全体の流れ
■ 振り返り

***

■ 対策の概要

語学学校ではHSK対策講座的なものはないので、独学で学ぶスタイルとなりました。

学習素材 : テキスト『HSK解題宝典 六級』(中国語)
学習時間 : 約240時間(なお同期間のHSK以外の語学独学時間は260時間)

HSK対策を行ううえで意識したことは下記の点。

・テキストは浮気せず一冊をしっかりと深く学ぶ
・語学学校の予復習はしっかりと両立する。
・無茶な学習時間確保を行わなず、規則正しい生活を送る。

■ HSK6級の水準ってどんなもの?

HSK5級と6級の水準とはどのようなものか?

日本の公式ページでは下記のように説明されています。

HSK5級 : 中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる(2500語程度の常用中国語単語)。

HSK6級 : 中国語の情報をスムーズに読んだり聞いたりすることができ、会話や文章により、自分の見解を流暢に表現することができる(5000語以上の常用中国語単語)。

引用元 中国語検定ならHSK > 各級のご紹介

感覚的には水準を満たしているように思えても、口述のとおり模試を解いてみた結果は散々でした・・・。
なにより「5000語以上の常用中国語単語」の壁が大きい!

■ 学習開始時点でのスキル分析

いきなりHSKのテキストに取組む前にまずは自分実力を知る必要がありました。
材料は2つあります。
HSK5級がどのようなスコア配分だったのか、そして6級の模試の結果、です。

1)HSK5級のスコア配分

2012年10月に受験したHSK5級のスコア配分は下記のとおりでした。

聴力:90/100点
読解:79/100点
作文:80/100点

僕の日常の語学力だと聴力が一番劣り、読解が一番優れているつもりだったのですが、HSKでは真逆の結果に。

2) HSK6級の模試のスコア配分

テキストに付属していた模試を実際に解いてみました。

・・・リスニングを半分といたところで放棄しました。

あんまりも聞き取れないので、戦意喪失したのです(涙)。
HSK5級に求められるボキャブラリと、6級に求められるボキャブラリはあまりに次元が違うようでした。

■ 学びのリズム

平日は語学学校の予習と復習があるので、主に週末を利用して勉強していました(午前中に大学の図書館で勉強)。
ただし平日でも隙間時間は積極的に活用してこちらも学習時間にあてました。

・週末はテキストを深く読み込み、問題を解くというスタイルで学ぶ
・移動時間ではリスニングパートの音声を聞く
・学校の休憩時間では単語を覚えるためフラッシュカードをめくる(参照

■ 全体の流れ

前述のとおり、テキストを浮気せず一冊をしっかりと深く学ぶことにしました。
リスニングを弱点と感じていながらも、テキストをザックリ見たところ他分野についても(たとえHSK5級が高水準でスコアを取れていても)かなり難度を感じたため・・・つまりどれも「弱点」といえる・・・全体を学ぶことにしました。

1) 2012年11月~2013年3月:愚直にテキストを消化する

ただただテキストを端から端まで舐めるように学びました。
知らない単語が多く、ボキャブラリの強化がかなり求められると感じました。
前述のとおり5000語前後のボキャブラリが求められるのですが、「それって日常的じゃないでしょ」のような言い回しもかなりあり、苦労しました。
さすが語学試験の最高難度です。
日本語検定1級(最も難しい)でもよくいわれることですが「日本人でもわからない問題がある」というものですから。

本来の予定では1月末にHSK6級を受験するよう考えてたのですが、しばらくしてまっっっったくあまい考えであることが分かりました。
そのため受験時期を延期し、さらに愚直に学び続けました。

2) 2013年3月~2013年4月初旬(その1):模試を解いてみる

奨学金申請の締め切りの兼ね合いから、受験時期を5月中旬に定めました。
この時期になるとそろそろより照準を定めた学習スタイルに変更する必要がありました。

具体的には・・・

・模試を通じて苦手パートを確認し、そちらの対策に注力を割く
・「問題の形式」を理解し、効率的に解く訓練をする

それまでは「基礎」を習得することに時間を割いていましたが、これからは試験という特定の敵を対象とした「応用、戦略」を意識した学習になります。
武術でいうなら・・・それまで型を学んできたのだけれど、試合で特定のライバルと戦うにあたって彼の得意技を事前に理解して、その対策のために特別な練習メニューを組むようなものですね。
(最初からそのようなピンポイントな学びをすることで、もしかすればより短期的にHSK6級に合格することも出来たかもしれないけれど・・・「中国語をしっかりと身につける」という長期目標を達成するためにはやっぱり今回のスタイルのほうがいい)

ということで、2回に分けて模試を解いてみました。
なお、それぞれ違う問題を解いており、また作文については採点水準が非公開であるため自己採点不可。

結果は以下のとおり。

2013年3月:
聴力:52/100点
読解:70/100点
作文:*** 点

2013年4月:
聴力:60/100点
読解:66/100点
作文:*** 点

合格水準は60%以上の得点・・・つまり180点以上で合格となります。
作文については採点水準が不明ではあるものの、「60%以上」は問題なくクリアできているように感じられます。

それにしても・・・あ や う い。

3) 2013年3月、2013年4月(その2):本番に向けて効率的に学ぶ

「効率的に学ぶ」とはどういうことか。
読解パートを例に挙げて説明します。

読解パートは大きく4つに分かれており、設問によって得手不得手があります。
それぞれのパートの正答率は、3月分で見ると、4/10、6/10、8/10、17/20(母数は設問数、子数は正答数)。
この正答バランスは4月分についてもほぼ同様でした。

つまり、「読解パートについては、前者2パートを重点的に対策する必要がある」とみることができます。

また、読解パートについては問題を解く時間が不足しがちであることも分かっていました。
実際の試験の時間配分では、かなり高速に解くことを意識しないと全ての問題を解くことができないのです。

苦手パートに時間を割く、あるいは得意パートに時間を割いてより得意パートの正答率を上げる。
・・・どちらが読解パート全体のスコアを上げるのか?
これも考えどころです。

ちなみにその読解パートとは以下の構成となっています。

1. 4つの例文のうち、文法上の誤りがある1例を選択する(10問)
2. 短文中に3~5つの空欄があり、文脈から正しいと思われる答えを4つの選択肢から選ぶ(10問)
3. 文章中に5つの空欄があり、文脈から正しいと思われる答えを5つの選択肢から選ぶ(10問)
4. 長文読解。4つの設問に正しいと思われる解答を選択する(20問)

1.の文法誤りの指摘については、場合によっては一定のパターンを見出すことも出来ます。TOEICでもそうなのですが、「よく出されるパターン」というものがあるのです。
最後の1ヶ月はその点を意識して学習しました。

2.についても、「本能のままに問題に取組む」のではなく、より(時間の)省エネを実現する取組み方を意識しました。

全体の時間配分も考慮し、以下の戦略をとりました。

・まず3、4を優先的に回答する。時間配分は30分。
・その後まず1を回答する。ただし典型的なパターン問題以外は全て無視する
・(1に未回答があろうとも)迅速に2に移行する。時間配分は10分。
・再度1に戻り、回答する。

結果、全ての設問に目を通すことができ、また一定の確信を持って回答することができました。

模試を解いたあとの残りの1ヶ月は以上を実践するための訓練・・・たとえば「1での『出題頻度の高そうな/判別しやすいパターンをリスト化する』」ことなどを行いました。

*** その他の行動 ***

ボキャブラリ強化のために途中からフラッシュカードを導入しました(参照)。

また日常的に中国語の文章を読む機会を持ちました。
これは(もちろん)語学学校とは別の機会で、具体的にはZAKERというアプリを使用してインターネット上の記事を読むようにしていました。

■ 振り返り

という流れを経てHSK6級を受験したのでした。
結果は試験から1ヵ月後、6月中旬に判明します。
(どうなることやら)

クラスメイトは、過去問集を用いて勉強したそうです。
彼にいわせると「HSKは過去問題集から同じ問題が出題されることがある」のだそうな。
実際HSK5級受験の際に遭遇したそうです・・・が、今回のHSK6級では空振りだったとのこと。

一般的な資格試験においては確かに「過去問をひたすら解く」というのはひとつのスタイルとしてアリですよね。
でも僕の場合は前述のとおり、HSKの枠にとらわれない「潰しの効くスキル」を身につけたかったので、今回のアプローチを後悔していません。

【結果追記(2013/12/3)】

いまさらですが・・・その後の受験結果を追記します。
ブログのアクセス履歴を見ると、ほとんどの方がHSK対策でアクセスされているようです(中医についてアクセスされる方はかなーり少ない・・・)。

さて、HSK6級受験の結果は・・・

-----------------
聴力 67/100
読解 88/100
作文 76/100
合計 231/300
-----------------

ということで、無事合格したのでした。
大学の奨学金水準もクリアし、奨学金ゲット!(もらえるのは2年生になってからですが)

HSK5級の時と違い、読解スコアが一番高く、僕の感覚と一致。
聴力スコアが低いのは、「やっぱりね・・・」という感じです。

このブログを読まれる、これからHSK6級を受験されるという方々、頑張って下さいね~。

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プロフィール

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    僕はコールセンターでオペレーション部門のマネジャーだった元サラリーマンです。2013年より上海で中医学を学んでいます。
    →2019年の医師試験に奇跡的に合格、晴れて中医師に!
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