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2013年2月26日 (火)

上海中医学留学生活 27週目

上海生活27週間目、寒暇5週間目です。

中国人の友人に誘われて食事をご馳走になりました。
ローカル100%な中国人と会食をするといつも気になるのが「方言へのとまどい」と、「謙虚の応酬」です。

クライミングに挑戦。
筋肉痛は2日目がピークでした・・・。

今週はもうひとつのトピック、中国での領収書の裏清算事情について。

■ 謙虚な中国人

ふとしたキッカケで大学付属の博物館で働いている中国人と友人になっていた。
ある日家に招待され、彼の手による夕食をご馳走になりに;いった。
僕とヨメ、彼、彼の友人の4人でワイワイと食事をした。

中国人と話をするといつも感じることなのだけれど、その謙虚さがとくに気になる機会だった。
とくにヨメ・・・台湾人が加わることで拍車がかかっていたんではないか。

「はじめて作ったので口に合うか分からないけれど」
「いやいやおいしいよ!わぁ、おいしいおいしい」

「お仕事は?」
「プログラマーです」
「へぇ~すごいですねぇ!」

「ジュースもっと飲みます?」
「いやいや、もういいですよ」

「このおかずをもっとどうぞ」
「いやいや、もういっぱいですよ(←さっき食べ始めたばっかり)」

なんだかもう、スキあれば褒めて謙遜して、の応酬だったような印象。
営業接待じゃなくて「友人が集まった」なんだからもっとフランクでいいじゃないか。

日本人も謙虚さが指摘されるけれど、中国の謙虚さはさらにその上をいっていますね。

ちなみに「もういいですよ」のバリアーは、「まぁまぁ」のカウンターであっさりと「ではいただきます」に変わります。予定調和。

僕個人はここまでの謙虚さはココロが受付けられないので苦労していたり。
とくに「プログラマーです」→「すごいですねぇ」なんて、逆に条件反射に過ぎて小馬鹿にしていないだろうか?
「総理大臣です」ならまだしも、プログラマーの何に対してすごいと評しているのか視点が見えないじゃないか。
「コレコレこういうものを作っているんです」→「おお、ということはコレコレこんなバリューが! → すごいですねぇ」くらいの展開がなければおかしくない?考えすぎ?


そしてそれ以外に中国恒例「方言に慣れるまで会話についていけない」と、「ちょっとだけのこる料理の数々」もやはりあるのでした。

■ 中医師にインタビューしてきた

以前会食を通じて知り合った中医師、あらためてアポを取ってお話をうかがってきました。
ご提案に図々しくものり、クリニックまでおしかけてのインタビューです。

前回の会食で自己紹介を済ませたので、今回は積極的に情報を引き出す場です。
といってもクリニックでのインタビューは患者対応の合間に行われたこともあって、予定の半分を消化することで精一杯でした。

聞きたかったこと
1. クリニックでの診察の流れ
2. 理想とする診察とは「中医が中医のチカラを一番発揮できる診察」
3. 医師になってからのスキル向上の機会とは
4. 中医師の理想像とは

実際に聞けたのは上記の1と2のみ。
卒業後の学びの状況とか、コンピテンシーなどを聞きたいのだけれど。

事前にシミュレーションをして臨んだのだけれど、(やっぱりというか)実際の流れはしどろもどろもいいところで、(許可を得て行った)録音を聞くと「やれやれ」とため息が出ます。

しかしそれでも今回得た情報はとても面白く興味深いものばかりで、また僕が現在セコセコと書いている卒業後のビジネスモデルへのヒントも少なくありませんでした。

今回は途中で終わったのだけれど、あらためて機会を設けて残りの設問を聞きたい。
そして他に自己紹介を終えている医師の方々へもインタビューを行いたい!

■ フリークライミングに挑戦してきた

上記の中医師の誘いから、フリークライミングに挑戦してきました。
日本時代から「面白そうだなぁ」と興味があって、上海のフリーペーパーのクラシファイドを見て、日本人のサークルがあることは知っていたのですが自宅から距離がある(ドアツードアで1時間半くらい)ので躊躇していたのです。
まさか中医師つながりとは、これは縁ですよ!

ということで、中医師と時間を約束し、大学の先輩も誘って夜の上海体育館へ行ったのでした。
途中路に迷いながらもたどりついたそこには、「おお!」という壁。
平日の夜ということもあって人はまばらでしたが、週末の夜になるとかなり込むそうで、場合によっては予約しないと入場すら出来ないそうです。

フリークライミングというと、僕は『ミッションインポッシブル2』のオープニングが浮かびます。
トム・クルーズの肉体美と汗臭さを観客に見せるシーンなのだけれど(笑)、すんごい無茶な登り方をしているんですよね。

まず実際にやってみたのは垂直の壁をただまっすぐ上にのぼるコースだったのだけれど・・・すんごい怖かったし、すんごい疲れて「うわぁ」とか「うひぃ」とかいいながらなんとか上にたどり着いたのでした。
トム・クルーズに比べたらアリンコみたいなものです。
筋力に頼るのではなく、うまく支点を作って賢く登ればいいんだよネ!・・・って分かってはいるのだけれど「言うは易し行なうは難し」を全力で表現したのでした。

でももう一度登ると恐怖はまったくなくなって(安全ロープでしっかり支えられている)、体の操作の仕方に集中して練習することができました。
といっても基礎コース以外だと難易度が高くて・・・ひっかけるところが小さかったり、配置が難しいのが原因・・・ヒィヒィいうのに変わりはなく。

もう少し練習を重ねれば「筋肉プルプル」と「ノーミソコネコネ」がバランスよく楽しめるんだろうなぁと思うんですけれど、今の僕にとっては筋力勝負がほとんどでした。

ちなみにかかった費用は以下のとおり。
入場料 50元(約750円)
シューズレンタル 10元(150円)
ハーネスレンタル 10元(150円)
合計70元(1050円)なり。

なお、チョークなどの細かな道具は中医師に借りました。

■ 中国の領収書売買

上海に来たばかりの頃に聞いた話。
「中国では、プライベートの買い物のレシートを会社の経費で清算して現金を得るというアプローチがある」。

会社の備品を購入したレシートを会社に提出する、というのならば「立替」ということで何の問題もありませんが、中国ではまったくのプライベートのレシートをもとにして現金を得る人たちがいるのだそうです。

最近、以前中国資本の病院でアルバイトをした大学の先輩から、こんな話も聞きました。
上司から「時給は80元(約1200円)なんだけど」と給与を聞かされた後、「できれば給与と同じくらいのレシートを持ってきてくれると助かるんだけどね」と付け加えられたそうです。
「給与と同じ?」と尋ねる僕。
しばらく考えて、「あぁ・・・そうか、給与を経費で処理したいんだ」と思い当たりました。

そんな中国でのレシートあるいは領収書ですが、売買するマーケットがあるそうです。
つまり・・・10,000円のレシートを2,000円で買う人がいるのです。
そのレシートはどうなるか?
それが換金できるのならば(経費で落ちるのならば)、5,000円を出しても買う価値はあるわけです。
もちろん2,000円で買った人自身が換金してもいいのだけれど。

そんなバカな、いくらなんでもそんなにザルじゃないだろう?と呆然としてしまいます。
これは経費処理を行う部門がグルにならなければ成り立つわけがありません。
あるいはそんな風潮があるのならば、経営者は自社が正しく処理しているか気になって仕方ないはず・・・。
でも国営企業のようなユルユルな組織ならば、まかり通ってしまうのかもしれません。

昔はけっこう盛んに行われていたそうです。
そしてなんのレシートでもOK!というわけではないらしく、たとえば「接待費」扱いに出来そうなレストランのレシートはやりやすいそうですね。

以前、地下鉄のカウンターで「レシート!」と何も買わずに駅員に申し出て、駅員のほうもなにもいわずに領収書を数枚手渡した光景を見ました。
あれは、思い返せば「交通費」で経費を落とそうとした人だったのかもしれません・・・っていうか、駅員、渡すなよ!

■ 寒暇もあと1週間

早いもので、寒暇もあと1週間。
・・・事前に計画していたあれやこれや、どれも中途半端なんですけど・・・(涙)。
うわーん、情けない。

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コメント

Twitterで以前からフォローさせていただいている者です。

大変興味深く読ませていただきました。

国によって謙虚さに違いが有るんですね。

どもどもー。
別の機会に日本人(僕)、中国人、台湾人(ヨメではない)で会食した時はサバサバしてたりするんですけどね。
「もちっとフランクでいーんじゃない?」の判断のしどころがイマイチうまくつかめないのでした。

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プロフィール

  • こんにちは。

    僕はコールセンターでオペレーション部門のマネジャーだった元サラリーマンです。2013年より上海で中医学を学んでいます。
    →2019年の医師試験に奇跡的に合格、晴れて中医師に!
    →就職活動を始めるも、中国ビザ規定では「経験2年以上でないとダメ」、新卒じゃダメじゃん
    →ある外資系クリニックに事務系何でも屋として拾ってもらう(いまココ)

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