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2012年8月 6日 (月)

ゆううつな歯痛 03再び歯痛、次は「歯冠破折」と「根尖性歯周炎」のコンボ

歯科大での治療後痛みが消えていた歯が再び痛み出しました。
上海へ渡航する日が近づいているため、早急な治療が求められます。
そんななか新たに探した病院を訪問したところ、またまた違う診断が下されました。

それは「歯冠破折」と「根尖性歯周炎」のコンボでした。
検討の末、抜歯を選択することとなりました。

■ これまでの経緯(時系列超簡潔版)

2011年~2012年2月『平時の鈍痛、突然牙をむく』
これまでだましだまし過ごしてきたもの。噛みこむと痛い、冷水痛の状態。
かかりつけの歯科医の診断は「原因不明。神経抜きます?」
びびってお断りする。
その後、2012年2月のある日の晩に突然激痛が発生、一晩中七転八倒する。
かかりつけの歯科医にいくも、やっぱり原因不明といわれる。
激痛は2日ほどでなぜか消える。しかし鈍痛は相変わらず。

2012年2月~5月『歯科大、歯周病と診断』
セカンドオピニオンの意味で某歯科大を受診。
歯周病と診断される。
治療を進め、5月ごろ痛みが解消される。治療終了。

2012年7月~(現在)『夕食時の衝撃、痛みの再発』
保険外診療の医師を受診。
「歯冠破折」と「根尖性歯周炎」と診断される。
現在治療の途中。

これまでの同タイトルのエントリーでは2012年2月までのお話をまとめました。
今回のエントリーはその後のお話となります。

■ これまでの経緯

かれこれ長い間僕を悩ませてきた歯痛は、2012年2月に歯科大病院で「歯周病」と診断され、その後治療が進められました。5月頃の治療後に痛みは「全く」なくなり、医師と同意の上治療を終了していました。

歯科の治療はすごいなぁ、とのんびり暮していた頃、それは突然訪れました。
7月のはじめのある日の夕食、なんてことはない焼き餃子を食べているとき・・・「ガリッ!!!」と左奥歯に衝撃。一緒に夕食を食べていた母親もピタリとハシをとめ、二人目を合わせます。

「歯が欠けたのか?なにか異物が入っていったのか?」洗面所で口の中のものを吐き出しますが、特に異物は見つかりません。
ジンジンジンとうずく左下の奥歯。
不安を抱えながら、その日の晩は眠りにつきました。

「いやだよ、またあの歯痛に付き合うことになるなんて」
時間と日が経過するに従い、うずきは小さくなっていったものの、しかし消えることはありませんでした。
上海に行く日はそう遠くありません。早急に歯科医の診察を受ける必要がありました。

地元で当日見てくれる歯科医を見つけ、診察をうけました。
予約上の受信ではないのでレントゲン等の検査はなし。これまでの経緯を口頭で伝え、肉眼で見てもらいました。
「うーん、それまで治ったと思っていた神経が、その食事の衝撃で再発しているんだろうねぇ」というお話。特に薬は処方されず終了。

全く不安です。
その後数日経っても、それ以上自己改善する様子は見られませんでした。
その翌週、以前受診利用していた歯科大を当日受診で訪れました(午前中は予約なしでも初診してくれる)。

研修医?らしいお兄ちゃん(妙に自信がなさそうな挙動)とアドバイザーらしき中年医師の話を総合すると、「神経の一部がダメになっている。神経を取除く治療が必要」とのこと(後に知りますが「根尖性歯周炎」というらしい)。
早速治療をしてくれ~と願い出るも、当然のごとく日程調整に難。治療が複数回に及ぶだけでなく、そもそも次の予約が上海出発に間に合いません。
地元近辺の歯科医の何箇所かに電話してみますが「既に予約いっぱいだし + 複数回に及ぶので + 上海出発までにはムリ」の3コンボです。

この状態では、常に右側の奥歯を使って食事することになります。
ムシャムシャ食べられないのもストレスだし、バランス的にもよくありません。
歯の治療が先行き不透明なせいか、就寝時の歯ぎしり(僕の場合はカチカチと音を立てるタッピングという状態)が気になります。自分のタッピングで目が覚めることも。
それは左の歯の状態を悪化させうるし、たまに右側のタッピングが起こることもあります。
これで右側も異常が出たらどうなるんだ!なんとかして打開策を探さなければいけません。

・・・以上が、7月~7月末までの流れです。

■ 根管治療と自由診療の世界

その後いろいろと歯科医を調べてみると、僕の歯は「根管治療」が必要な状態のようでした。さらに調べてみると、この根管治療はなかなか手ごわいもののようで、「保険内の治療じゃ再発しちゃうよね」というムードにある事がわかりました。

・根管治療とは、細菌に感染してしまった歯質や神経を徹底的に除去する治療法
・細菌感染を避けるためにすごく手間がかかり道具も必要
・肉眼では満足な治療を行うことが出来ず、高価な機器が必要
・そのわりに「根管治療」の保険点数は低くて、医師にとってはコスト割れ状態
 ⇒ 保険診療じゃ元が取れないので、低コスト環境(再発可能盛大)で診療する。
 ⇒ それじゃダメだから自由診療(全額自費)でバッチリ治す医師がいる。
参考:歯チャンネル88『根管治療/根幹治療(歯の神経・根の治療)

・・・という世界のようです。

ちなみにここでいう「再発」とは、神経が細菌に再感染することを指し、抜歯不可避の可能性が高まるそうです。抜歯を避けるために根管治療をするのに、結局抜歯になってしまうと。

普段気にすることはありませんでしたが、僕らが通常受診して支払う治療費は保険内診療で扱われています。よく「3割負担」とかいうアレですね。
対して自由診療とは、保険の適用範囲外の治療を受ける際に求められます。
歯科においては、インプラントやホワイトニング、矯正歯科が対象となり、今回の(リッチな環境による)根管治療も対象でした。
なんだかブラックジャックみたいだね。

■ 「根尖性歯周炎」と「歯冠破折」のコンボ

こういう系統であれば、一般の歯科医に比べて予約が空いているだろう・・・としばらくこちらに焦点を絞って探していると、通える範囲の場所に「上海に定期的に出張診療している」という医師が開業しているクリニックを見つけました。
ここなら上海でもアフターフォローが期待できるし、人脈も広がりそうです。

さっそく日程を調整して診察してもらいました。
ヒアリングを受け、レントゲンを撮り、マイクロスコープも併用して、の診断結果。
それは「歯冠破折」と「根尖性歯周炎」のコンボでした。

「根尖性歯周炎」とは根管治療が必要な状態、神経が炎症を起こしている状態を指します。これは歯科医大の7月の診断結果と同じようです。
しかもそれだけでなく、破折(歯が損傷している)状態であることがわかりました。

どうやら7月頭の「夕食時のガリッ!」は破折の瞬間だったようです。しかしどうもそれ以前に破折は起きていたようだ、とのこと。
それどころか歯科大診断の歯周病も正しいとはいえず、当時の状態も「いつか起きたであろう破折による細菌感染」によるのではないかといいます。

下図は僕の左側の歯の状態を簡潔に示したものです。
図の左側を前歯、右側を奥歯としています。
歯科ではそれぞれの歯に番号が割り当てられており、一番奥は7番。
8番は親知らずです。

歯痛 歯の状態

僕の左下8(親知らず)は子供の頃に抜歯済みです。
長年問題を抱えていたのは左下7となります。
今回の医師いわく・・・

1. 左下7に破折が発生した(「歯冠破折」)
2. それにより細菌が歯の奥側(左下8のほう)から進入し・・・
3. 神経に到達し炎症が発生した(「根尖性歯周炎」)

破折は様々な要因によって起きるそうです。
なかでも、僕の場合は左上8の親知らずがひとつの原因であるとの指摘。
確かに平時のかみ合わせでも左下7に「かするように」あたります。
そう、左下7番は奥の方から破折していた(上図内の下参照)のです。

■ 今後の治療の選択肢

さて、この2コンボにどう対処するか?
医師の説明は下記のとおりでした。

・神経の感染程度は重く「根管治療(¥100,000)」の対象となる
(軽程度であれば安価な治療が期待できた)
・破折の程度(深度)によって歯を残せるかどうかが決まるが
・それは歯の上部を空けて見る必要がある
・破折が重度であれば、抜歯(保険内¥1,000程度)となる
・破折が軽度であれば接着等により対処可能。
・神経に対し根管治療を行うが今回の場合はおそらく破折は重度であろう。

医師の提案はふたつでした。

1. 『歯を残す可能性を探る』
まず歯の上部を空けて破折の程度を見る。
その上で「根管治療」の範囲で終わるのであれば処置続行。
費用は「根管治療(¥100,000)」。
なお、切開後すぐ「あ、もう抜歯するしかないな」と判断がつけばその間¥5,250/30分チャージし抜歯を実施。

2. 『もう抜歯しちゃう』
おそらくこの状態からするに、抜歯を避けられないであろう。
それなら保険内の診療でさっさと済ませる。
その際に抜歯を行うのは対象は3本(左下7と左上8、右上8の二回通院)。
右側の親知らずも抜歯する。

「根管治療」で完結するには「不安要素」が少ない事が求められますが、今回の破折や感染程度からするにそれは悲観的だそうです。
僕は、抜歯を選びました。
上海渡航はギリギリ、もしかしたら抜歯だけ上海かもしれません(やれやれ)。

■ 歯科大の診察は誤診だったのか、そもそも早期に診断できるのか

さてさて。
僕のこの歯の痛みは、「原因不明」⇒「歯周病」⇒「歯冠破折~根尖性歯周炎」と、医師によって診断が分かれました。
これって、避けられたんでしょうか。

歯科に限らず、あるいは医療行為に限らず、このような問題解決のアプローチは下記のように単純化できると思います。

1.「仮説の立案」・・○○が原因じゃないかなぁ?
2.「問題への対処実施」・・○○という治療を行いましょう
3.「経過の観察」・・経過はどうかな?
4.「仮設の正当性判断」・・違う対処を行う必要があるかな?

よくいうPDCAと一緒ですね。

今回受診した医師はいいます。
「歯科大を受診した時期は、おそらく診断が難しい時期にあたりますね」。
でも、ともあれ歯科大ではレントゲンも撮りながら「歯周病」と仮説を立てて1~4まで行いました。そして、なぜか痛みが解消されました。
ということは、「歯周病という診断は正しかった」といってもおかしくない!

医師はこうもいいます。
「破折と推測するのは僕自身のこれまでの経験によります。またマイクロスコープ(顕微鏡)でなければ見つけることが出来ないタイプ」

ということは、最初からこの医師を受診していれば見つかっていたのかもしれません。
・・・まぁ、そうかもしれませんが、最初から保険外診療を選択肢に入れることはフツーないですよねぇ。しかも歯科大で1~4を経て痛みがなくなってしまったのだから、なおさら(当時は)それ以上の受診の必要性を感じません。

運が悪かったということかなぁ。
(抜歯エピソードは処置後アップ予定)

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プロフィール

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    僕はコールセンターでオペレーション部門のマネジャーだった元サラリーマンです。2013年より上海で中医学を学んでいます。
    →2019年の医師試験に奇跡的に合格、晴れて中医師に!
    →就職活動を始めるも、中国ビザ規定では「経験2年以上でないとダメ」、新卒じゃダメじゃん
    →ある外資系クリニックに事務系何でも屋として拾ってもらう(いまココ)

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