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2012年5月17日 (木)

電子書籍活用 BOOKSCANプレミアム会員に依頼してみた

上海留学に先立って、蔵書の電子書籍化に挑戦してみました。
納期、クォリティをポイントとして選んだ業者BOOKSCANへの初発注が納品されました。
ドキドキでしたが結果は満足。

今回のエントリーは、選定から発注、納品後のクォリティについてレポートします。
業者を検討されている方の参考となれば幸いです。

■ 電子書籍の必要性~業者選定

8月から上海に引っ越すにあたっての問題のひとつが、いまもつ書籍の扱いだった。
引越しのたびに売却や廃棄をしてきたけれども、されどなおたくさんの書籍が残っていた。
国内の移動と違って、大量の書籍を移動させる事は困難だ。
引っ越し直後は住居も安定しないだろうし。
ということで、前々から興味のあった電子書籍化を行うこととした。

ただし、自炊することは選択肢になかった。
コスト的にも技術的にもハードルが高い。時間をかければクォリティ高く仕上げることが出来るにしてもバランスというものがある。ライフワーク的にのんびりやるほどの時間もないのだ。

つまり、僕にとってのポイントは「時間(納期)」と「品質」のバランスだった。

あれこれウェブを調べた結果、BOOKSCANにすんなりと決まった。
同社が提供するプレミアム会員は、それぞれのポイントを満たしているようだった。

プレミアム会員は月額9,800円のサービスだ。
その値段にギョッとするが、実は50冊分の作業費用無料が組み込まれており、また通常は有料オプションとなるOCR(100円/冊)が含まれている。
そして、1週間以内の納品することをコミットしている点が大きい。

僕はすでに電子化したい書籍の選定を終えており、それは優に50冊を超える。
BOOKSCANの評判はなかなかよく、また選定の頃に話題となった調査レポートに大変に感心し、信頼できると考えた。

■ 発送~納品まで

まずはどんな仕上がりになるのだろうかとバラエティ豊かな書籍を依頼した。
テキスト主体の書籍、描写豊かなコミックなど。

今回の発送から納品までの流れは以下のとおりとなった。
コミットどおりのスピード納品だった。

5/8 ・・・ 発送(近所のコンビニ(千葉県)からヤマト便)
5/10 ・・・ 到着確認
5/12 ・・・ 作業開始(会員画面で進捗を確認できる
5/16 ・・・ 納品完了

なお、GW中はお休みだったのか(?)、GW空けの作業はやや時間がかかったようだ。

■ 仕上がり オリジナルとチューニングの画像比較

納期についてはコミットどおりとなってひと安心だった。
では仕上がりのクォリティはいかに?

スキャンオリジナル版と、BOOKSCANの売りであるチューニング(利用端末の最適化)でスナップショットを比較してみる。
なお、上海では(近々購入予定の)新iPadでの利用予定だが、現在保有する環境のiPhoneで比較している。なお、()内の数値はファイル容量となる。

サンプル1 テキスト主体の書籍『遠い太鼓』
オリジナル版(128MB)
iPhone最適化( 44MB)

サンプル2 グラフィック主体のコミック『攻殻機動隊』
オリジナル版(250MB)(カラー 画面いっぱい/拡大)、
iPhone最適化( 45MB)(カラー 画面いっぱい/拡大
オリジナル版(250MB)(白黒 画面いっぱい/拡大)、
iPhone最適化( 45MB)(白黒 画面いっぱい/拡大

なお、「iPhone最適化」とは下記作業を行うとのこと。
>ファイル容量圧縮、余白除去、解像度最適化、文字くっきり処理

■ 仕上がり 比較へのコメント

まずテキスト主体の書籍『遠い太鼓』について。

オリジナル版の鮮明さは、そのまま拡大せずに読み進めることが出来るレベルだ。
最適化についても、(比べるならば)にじみがみられるものの、より文字が明確に見える用でもある。
テキストベースの書籍については最適化を行ったほうが読みやすく、またファイル容量の節約となりそうだ。

つづいてグラフィック主体のコミック『攻殻機動隊』について。

こちらもオリジナル版は申し分ない。
もちろんiPhoneの小さい画面では細部を読み取ることは出来ない(まぁサンプルがサンプルだからね)。
最適化については、文字のにじみ以上に色の劣化が気になる。ファイル容量圧縮の要となる階調の幅を狭めていることが、カラーページの表現力を落としてしまっている。
また、今回のサンプルでは「余白除去」が描写を切り落としてしまっていることが気になった。おそらく全ページで「余白」位置を確定した後に画一的に切り落としているのだろうが、ページ単位では切りすぎてしまっているのだ。
今回のサンプルはとくに描写の細かい事例なので最適化版は不適切なようだ。しかし容量はオリジナルと比べて約1/5に圧縮されているので、何をポイントとするかで好みが分かれるのだろう。

■ これからの展開

今回はiPhoneをもとに確認を行った。
しかし「本番」は新iPadだ。購入後あらためてゆっくり確認しようと思う。

また、本番環境においては、使用するツールも迷っている。
現在はAppleのiBooksを使用しているが、PDFを参照するには動作スピードの重さが気になっている。ファイルを開いた後に、全てのページの読み込みが始まるまで時間を要する。また拡大した後に再描写するスピードも気になる。
こちらも新iPad購入後に有料無料にこだわらず探してみたい。

***

以上が初めて試したBOOKSCAN利用によるレポートとなります。
業者選びをされているかたのご参考となれば幸いです。

持ち上げるようですが、BOOKSCANはただの「格安自炊業者」ではない相当な熱意を感じます。先のリンクでも描かれていますが、かなりのマネジメント努力があっての現在の地位を築かれていることがわかります。
かつてオペレーションマネジメントを実践していた身として、本当に頭が下がる思いでした。

また、今回画面のスナップショットを使用しています。
一部とはいえ・・・問題があるようであれば取り下げます。

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プロフィール

  • こんにちは。

    僕はコールセンターでオペレーション部門のマネジャーだった元サラリーマンです。2013年より上海で中医学を学んでいます。
    →2019年の医師試験に奇跡的に合格、晴れて中医師に!
    →就職活動を始めるも、中国ビザ規定では「経験2年以上でないとダメ」、新卒じゃダメじゃん
    →ある外資系クリニックに事務系何でも屋として拾ってもらう(いまココ)

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